前年大会で史上初の双子プレーオフが実現した(※Getty Images)

JLPGAツアーの2024シーズン第11戦「RKB×三井松島レディス」が10日、福岡県福岡市の福岡カンツリー倶楽部・和白コース（6305yards/パー72）で開催される。3日間大会では今季最高の賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円。 前年大会覇者は岩井千怜だ。4打差を追う7位から出た最終日に7バーディー、ボギーなしのプレーを披露し、双子の姉・岩井明愛、山下美夢有とのプレーオフに突入した。18番で行われたプレーオフの2ホール目、第2打で姉の明愛が直ドラを選択した。それを見た妹の千怜も直ドラをチョイスし、第2打でグリーン手前の傾斜まで運んだ。 史上初の双子によるプレーオフ競演は、この2ホール目でバーディーを奪った妹の千怜に軍配が上がった。試合後には姉・明愛が直ドラを使用したため、自らも第2打で3番ウッドからドライバーに変更したと語った。ギャラリーを大いに沸かせた熱戦で同年の初優勝を挙げ、ツアー通算3勝目をマークした。 連覇を狙う今大会は、まさに前年の激闘の再現となる。岩井千怜は明愛、山下と初日同組に。ライバルである岩井ツインズに敗れて涙を流した山下は、前年大会の悔しさをバネに一気に調子を上げた。翌週からの2連勝を含めて5試合で3勝、しかもすべてでトップ3と圧倒的な結果を残した。今季は優勝に届いておらず、前週の国内メジャー「ワールドレディスサロンパスカップ」でも優勝争いに敗れたため、雪辱戦としてのモチベーションは高いはずだ。 初優勝からの2週連続優勝でメルセデスランキング1位の竹田麗央は桑木志帆、菅沼菜々と同組に。小祝さくらは、申ジエ（韓国）と櫻井心那との組み合わせになった。さらに毎年恒例であるギャラリー投票によって決まるベストスマイル賞、ベストドレッサー賞も争われる。