【光を操る演出家】照明一筋30数年!日本を代表する建物や空間を照らした演出家が光に託す思いは
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■鹿児島の冬の風物詩として定着した「天文館ミリオネーション」
冬の街を光で照らす“イルミネーション”は、日常をロマンティックに彩る冬の風物詩です。鹿児島市の天文館公園で行われる”天文館ミリオネーション”もその一つ。
■天文館ミリオネーション 演出を手掛けるのは⁉
鹿児島の繫華街を照らす、このイルミネーションで光の演出を手掛けるのは、照明デザイナーの石川智一さん(58)です。東京の照明会社、アーキテイメントに所属し、新宿御苑や鎌倉の大仏など日本を代表する建物や空間を照らしてきました。 (石川 智一さん) 「照明一筋で、職種は照明のみで内容は多少変化はあるが基本的には光にずっと携わって30数年」
■鎌倉の大仏や新宿御苑も照らす演出家 光の魅力とは…
美術大学で造形学を学んでいた石川さん。本に載っていた照明の器具を見て光と造形の組み合わせに興味を抱いたと言います。 (石川 智一さん) 「光によっていろいろな表情が変わるので、光一つによってすごく素敵な空間に変わることもできるというようなことを何か魅力的なものだなと漠然と」 今年10周年を迎えた、天文館ミリオネーションには1年目から携わっています。
■光の演出家は昼にもひと工夫
(石川 智一さん) 「この周りはすごく鹿児島の中でも、一番の繁華街の場所なので、割と明るく賑やかだったりする。ここならではの特徴が出せるようにというようなことは考えている」 イルミネーションにはこんな工夫も。 (石川 智一さん) 「昼間、お日様が当たれば、キラキラとしながら自然光で光るというものをこの中で展開して、昼と夜の顔を両方考えてデザインをしている」 昼間でも綺麗なイルミネーションにする為、太陽の光で光るオーナメントを吊るしました。演出やデザインへの惜しみない工夫や努力は全て見に来てくれる人たちに喜んでもらいたいから。 (石川 智一さん) 「みんなで作り上げたものが点灯した瞬間に、集まってくださったお客様がワーってきれ いとか言ってもらえたら良かったなとそんな風になればいいなと」
■鹿児島工業高校の生徒たちも設置作業に!
イルミネーションに思いを込める人達は他にも、鹿児島工業高校で電気技術を学ぶ生徒達です。毎年、実習の一環として照明の設置作業に取り組んでいます。