富山県高岡市・高の宮通りの空き店舗再生目指す 東工大生、まちづくりに協力
富山県高岡市内の不動産業者や東京工業大の学生らが、市中心部の空き店舗をリノベーションし、再生するプロジェクトを始める。高岡関野神社前の「高の宮通り」にある物件で、通りの活性化につながる場所にすることを目指す。16日午後2時から、同物件でワークショップを開き、参加者と共に物件の活用策やまちづくりについて語り合う。 物件は、同神社のすぐ隣にある洋品店の店舗兼住宅で、約3年前から空き家となっていた。酢谷不動産(高岡市川原町)の清水悟社長が取得。旧知の間柄で、同市内で多くの空き家活用などのプロジェクトに携わる東京工業大の真野洋介教授の研究室と協力することとなった。 店舗だった1階は来春にカフェがオープンする予定で、射水市の松木由紀子さん(46)が自家焙煎(ばいせん)のコーヒーと家庭的なスイーツを提供する店を準備。店舗経営は初めてだが、物件のマッチングの段階から店づくりまで、清水さんらが設立し、空き家の利活用に取り組む会社、アキヤテラス(高岡市)がサポートする。
住居部分の2階は、頻繁に高岡を訪れる研究室の学生らの滞在場所とすることを検討している。2階の利活用策を含め、この物件をどうまちづくりに生かしていくか、学生らが今後もワークショップや勉強会を実施し、幅広く市民の意見を聞くこととしている。