米風刺サイト「オニオン」が陰謀論サイト買収、「憎悪ない虚報」提供へ
Dietrich Knauth Katie Paul [ニューヨーク 14日 ロイター] - 米風刺ニュースサイト「ザ・オニオン」は14日、銃乱射事件を巡り陰謀論を拡散させるなどした極右ウェブサイト「インフォウォーズ」を競売を通じて買収すると発表した。 ザ・オニオンは声明で、インフォウォーズの「容赦ない偽情報の嵐」を自社の「非常に憎悪の少ない虚報」に置き換えると、買収の狙いを説明した。 インフォウォーズは陰謀論者として知られるアレックス・ジョーンズ氏が1999年に設立。2001年の同時多発攻撃や12年にコネチカット州ニュータウンのサンディフック小学校で起きた銃乱射事件が自作自演というデマを拡散した。 ジョーンズ氏は、この銃乱射事件で殺害された犠牲者らの家族を中傷したとして、裁判所から15億ドルの支払いを命じられ、22年に破産保護を申請。これを受け、インフォウォーズが競売に掛けられた。 買収には連邦破産裁判所による承認が必要。インフォウォーズのサイトは14日に閉鎖されたが、ザ・オニオンは1月に再開することを目指している。