夢の甲子園「出し切って終われて、涙ない」 鳥取城北・吉田主将 センバツ交流試合
2020年甲子園高校野球交流試合(日本高校野球連盟主催、毎日新聞社、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)は10日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。第2試合では、鳥取城北(鳥取)が5-6で明徳義塾(高知)にサヨナラ負けした。鳥取城北の吉田貫汰主将は「すばらしい舞台で力を発揮できた」と語った。吉田主将の談話は次の通り。 【明徳義塾―鳥取城北 熱戦の様子を写真特集で】 ◇技術より気持ち「向こうが少し上」 (1点リードの九回2死一、二塁で)打たれた瞬間、逆転されたと思ったが、キャプテンらしく明るくした。(小差の試合に)ここまできたら技術より気持ちだと思い戦ったが、向こうの方が少し上だった。最後は勝って締めたかったが逆転負けで悔しい。 小さいころから甲子園を夢見て野球を始め、すばらしい舞台で力を発揮できた。今までで最高の舞台だった。一人一人がやり切っていい表情をしていた。 (八回は打者一巡の攻撃で)つなぐ打線は新チームからの持ち味で、試合前に「今までやってきたことを全部やろう、出し切ろう。勝っても負けても最後や」と言った。出し切って終われて涙はない。楽しかった。後輩たちには自分たちが果たせなかった1勝を目指してほしい。