松本人志裁判で「慰謝料5億円は現実的にはありえない。1000万円を超える可能性はかなり低い」…河西邦剛弁護士
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(60)が自身の性的暴行疑惑を報じた「週刊文春」に名誉を毀損(きそん)されたとして、発行元の文芸春秋などに、5億5000万円の損害賠償などを求めた訴訟の弁論準備手続きが5日、オンラインで行われた。原告の松本側代理人は都内でスポーツ報知などの取材に応じ、休業損害を算出して損害賠償に上乗せする可能性を示唆した。松本の様子についても「髪形は金髪で、これまでと変わらず元気です」と明かした。 【写真】松本人志が参加した豪華食事会 * * * * レイ法律事務所の河西邦剛弁護士(39)は、今回の弁論準備は想定通りに進み「Aさん、Bさんの情報は明かすか明かさないかというのがポイントでしたが、明かさないということで着地しました」と説明した。わずか約10分間で終了したことに関しても「極めて通常」とし「1か月おきにやっていくのが通常の流れです。弁論準備は残り4、5回(約半年間)でしょう」と話した。 現在の請求額は5億5000万円だが、松本側の代理人は上乗せする可能性を示唆している点について「慰謝料で5億円は現実的にはありえない。慰謝料額が1000万円を超える可能性はかなり低い」と予測した。また「休業損害を求めることは想定内ではあるが、そもそも慰謝料額を5億円にした戦略が読めない」とも語った。 今後の双方の戦い方についても言及。「文春側としてはAさん、Bさんの証人尋問が重要となってくるでしょう」と述べ「一番の争点は、証人尋問までにどういった証拠で立証してくるのかが最大のヤマ場となるとみています」と分析。「(松本側は)文春の記事に根拠があるなら、Aさん、Bさんも明かすべきというスタンスは変えず、かつ同意を得ず性的行為をしたことはないとの主張を続けるでしょう」と話した。 裁判の終了までの期間は「最大で判決までは約1年半かかる」と推測した。
報知新聞社