並ぶ氷柱 寒さが描く墨絵 「唐沢の滝」
全国有数の寒さ 長野県上田市の菅平高原
上田市菅平高原の国道406号近くにある「唐沢の滝」に長さ2~3メートルほどの氷柱が並び、雪景色と相まって幻想的な風景をつくりだしている。気象庁によると、菅平高原は8日に全国最低の氷点下20・3度、9日には今季最低の同22・5度を記録。10日も県内の観測地点で最低となる同15・2度と冷え込み、氷柱が大きくなったとみられる。 【写真】幻想的な雰囲気が広がる「唐沢の滝」 滝は落差約11メートル、幅は最大約10メートル。菅平高原観光協会によると、水量の多い滝自体が結氷することは少ないが、12月下旬から翌年2月上旬にかけて冷え込みによって氷柱が出現する。10日午前は小雪が舞う中、落ちる水の音と水しぶきが寒さを感じさせた。 今年の菅平高原は降雪が少なく、開場しているスキー場は全体の6、7割程度だという。同協会は「ここからの冷え込みに期待したい」と願っていた。