城桧吏が『おっパン』を通して伝えたいこと「自分の価値観や“好き”を大切に」
◆ドラマの反響はいかがですか? 友達や親戚から「見たよ」と言われます。翔のお姉ちゃん(沖田萌/大原梓)のような知り合いがいて、その子はドラマを見ていてすごく共感できると言っていました。 ◆共演者の皆さんの印象はいかがですか? 主演の原田泰造さんは、現場の雰囲気をすごく明るくしてくださいます。面白い表情や何とも言えない表情などがすごいなと感じていて、僕も泰造さんのような細かな表現ができるようになれたらいいなと思います。 中島颯太さんは、優しくて面白くて。僕がボケたら、颯太さんがツッコんでくれたりします(笑)。たくさん話しかけてくださいますし、お兄ちゃんみたいな存在です。 大原梓さんは、役の通りお姉ちゃんみたいな存在で、何かする時に手伝ってくれたり、すごく気遣ってくれます。 富田靖子さんは、ロケでたまたまその場にスタッフさんがいなかったときに、一般の方が道を通ろうとして迷っていたことがあったんですけど、自ら「全然通って大丈夫ですよ」と声をかけていて。周りが見えている方だなと思いましたし、尊敬しています。 ◆作中で特に印象に残っているシーンはありますか? 1話の、翔が初めて反抗したシーンですね。翔にとってもすごく大事なシーンで、初めてお父さんに向かって本当の気持ちを言う、人のために怒れる、という翔の優しさが見えてくる場面でした。そのシーンは、撮影している時も、完成した映像を見た時も、特に印象に残っています。 ◆2話では萌が二次創作に熱中しているシーンもありましたが、城さんご自身が熱中しているものはありますか? 昔から写真を撮ったり絵を描いたり、映画を見たりするのがとても好きで。日常で歩いている中で、「ここいいな」「ここをこうやって撮ったらきれいに見えるだろうな」というのを見つけたらすぐに写真を撮りたくなっちゃいます。なので、ちょっとお出かけしたりした時は大量に写真を撮って帰ってきちゃいます(笑)。今回の現場には写真を撮るのが好きな方がたくさんいたので、カメラの撮り方も教えていただきました。カメラは前から持っていたので、それからスマホよりカメラを使って撮ることも増えてきています。 ◆このドラマは多様性が大きなテーマとしてありますが、城さんの中で考え方に変化はありましたか? また、ドラマを通して視聴者の方に伝えたいことはありますか? 昔から、人にはそれぞれいろんな考え方があると思っていましたが、あらためてこういう考え方もあるんだな、という学びになりました。このドラマを見てくださっている方には、自分の好きなものや価値観を大切にしてほしいなと思います。 ◆最後に、ドラマの見どころや視聴者の方へのメッセージをお願いします。 翔のせりふで僕が好きなせりふがあって。「人に好きになってもらうには自分の根っこまで変えなきゃいけないのかな」という言葉がとても心に刺さりました。ドラマを見てくださる皆さんにも、自分のありのままの姿でいてもらいたいですし、自分の好きをちゃんと出してほしいということが伝わるとうれしいです。 <プロフィール> 城桧吏 ●じょう・かいり…2006年9月6日生まれ。東京都出身。「万引き家族」「約束のネバーランド」などに出演。「都会のトム&ソーヤ」で映画・ドラマ初主演を務めた。
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