「卒業証書もらうの楽しみ」 自分だけの一枚へ、和紙作り 南木曽町の小6が作業
木曽郡南木曽町の南木曽小学校6年生28人が5日、町内の体験施設「田立和紙の家」で、手すき和紙を作った。来年3月の卒業式で受け取る卒業証書を自分たちですく恒例行事で、農家の冬の副業だった地域産業を学ぶ狙い。田立和紙保存振興会の会員に教わりながら取り組んだ。 【写真】卒業証書用の和紙作り、2022年の様子
目の細かいすだれを載せた木製の「桁(けた)」で挑戦。「左右に揺すって」などと助言を受け、地元で採れたコウゾの皮の繊維と、のりを混ぜた水が入った水槽に何度もくぐらせた。4枚すき、2枚ずつ重ねて厚くした和紙を乾燥させ、8日ごろに仕上がる予定だ。
コウゾの皮むきも体験した。むいた皮は来年度の6年生が卒業証書に使う見通し。松瀬琉(りゅう)君(12)は「最初はすく時にぼこぼこになって難しかったけれど出来はいいと思う。卒業証書をもらうのが楽しみ」と春を待ち望んでいた。