「ブルータス」のバックナンバー1000号がブックバスで都内を巡る 編集長も憧れた先人たちの44年の軌跡
マガジンハウスの「ブルータス(BRUTUS)」は、同誌の1000号発売を記念して、1月11日から、古本の買い取り・販売を行うバリューブックスの移動式書店・ブックバスとの協業によって移動式図書館“ブルータス1000号”を都内で運行する。 【画像】「ブルータス」のバックナンバー1000号がブックバスで都内を巡る 編集長も憧れた先人たちの44年の軌跡
1月11~14日の下北線路地 空き地を皮切りに、15~17日に渋谷パルコ 公園通り広場、20、21日に代官山T-SITE、26~29日に東京ミッドタウン八重洲 ガレリアを巡る。
“ブルータス1000号”では、「ブルータス」の編集部に保管されている1980年の創刊号から1月11日発売の1000号まで全てのバックナンバーを楽しむことができる。車内には、毎日シフト制で1~3人の「ブルータス」編集部員が立つ。運が良ければ、気になる特集の裏話を聞くことができるかもしれない。
田島編集長も憧れた旅企画
「いつかは宇宙特集を」
99年から同誌の編集に携わり、2022年4月に現職に就任した田島朗「ブルータス」編集長は、1000号のバックナンバーを前に語る。「アフリカや世界の島に切り込んだ旅の特集から、先輩たちが世界中のいろんな場所に足を運んでいたのが分かり、スケールの大きさに驚かされる。僕も若い頃にそのような特集を見て、『ブルータス』に憧れた」。自身も編集者として、アフリカや南極など、さまざまな地を取材したという。
また同誌では、ファッションにフォーカスした特集「スタイルブック」を年2回刊行している。「『スタイルブック』の号は毎回、ページ数を増やして作っている。多くのジャンルを扱うが、ファッションに力を入れているのも『ブルータス』ならではだ」。
そのほかにも写真家のブルース・ウェーバー(Bruce Weber)の生涯に焦点を当てたものや、映画監督のクエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)の自宅を訪問して1冊に仕上げたものなど、一つのニッチなトピックを存分に追求した号もある。