K-1で2大王座が交代 新女子フライ級SAHOにデヴィ夫人が祝福キス
「K-1」(20日、国立代々木競技場第一体育館) K-1 WORLD GPの2大タイトルマッチが行われ、いずれも王者が交代した。 女子フライ級タイトルマッチは、挑戦者のSAHO(闘神塾)が体格で大きく上回る王者アントニア・プリフティ(ギリシャ)をスピード、テクニック、精度、手数で圧倒。パンチでプリフティの右目下を大きく腫らせる。SAHOは終始ペースを握り続けて判定3-0で完勝し、第3代王者となった。 試合で長時間、サウスポーへのスイッチを見せたSAHOは「急きょサウスポーでやったことがうまくはまったかな。あんだけ長い時間のサウスポーはなかったけど、戦ってて一番ハマったのが勝因じゃないですかね」と振り返り、「今からがホンマの勝負やと思ってるんで。このベルトは絶対意地でも持ち続けるんで、誰でも来いって感じですね」と長期政権を宣言した。 トロフィーのプレゼンターであるデヴィ夫人からは祝福のキスを受け、「まさか口にされるとは思っていなかったんで。まさか女性の方にされるとは思っていなかったんで、ちょっとビックリしましたね」と、照れ笑いしていた。 クルーザー級タイトルマッチは、挑戦者リュウ・ツァー(中国)が王者シナ・カリミアン(イラン)を正確なテクニックと破壊力で圧倒し、3回KO勝ちで第4代王者となった。 1回に左フックとコーナーに詰めての連打で2度のダウンを奪い、2回には右フックで3度目のダウンを奪取。カリミアンがバックハンドブローを空振りしたところに左フックを合わせて奪った4度目のダウンはブレーク後として無効になったが、最終3回には左ジャブに合わせて左フックから右フックをジャストミート。王者は糸が切れたように崩れ落ちた。 試合後は第2代Krush同級王者マハムード・サッタリ(イラン)がリングインし、7月7日の国立代々木競技場第二体育館大会での挑戦を要求。新王者とにらみ合った。