KinKi Kids、観客との交流楽しんだ恒例の東京ドーム公演 二人でステージに立つことの意義
KinKi Kidsが、12月16日、17日に『KinKi Kids Concert 2023-2024 ~Promise Place~』東京ドーム公演を開催した。本稿では12月17日公演の一部模様をレポートする。 【ライブ写真】ゴージャスな衣装で踊るKinKi Kids 例年以上にムーディな雰囲気で、ゴールドを基調とした煌びやかなセットが眩しい今回のステージ。毎年恒例となっている冬のツアーだが、今回は久々の全面声出しOKの公演ということもあり、全編を通して観客との交流を楽しむ堂本剛、堂本光一の姿が印象的だった。 オープニングは“トータル3億円”というオープンカーで登場する派手な演出からスタート。客席にクラップを促しながら披露した新シングル曲「シュレーディンガー」のほか、剛作詞の“めちゃくちゃアイドル”なカップリング曲「世界中を I LOVE YOU」、先日発売されたばかりのアルバム『P album』収録曲などで最新モードを伝える一方、(もはや本人たちも覚えていない)レア曲のタイトルと歌詞をその場で渡されてパフォーマンスする日替わり曲コーナーでは「さよならのエトランゼ」、埼玉・花咲徳栄高等学校 吹奏楽部のOB、OG、現役部員たちと2020年のオンラインライブでの「フラワー」以来3年ぶりにコラボした「シンデレラ・クリスマス」、デビュー曲「硝子の少年」など過去曲や代表曲などもシームレスに歌っていった。デビューから26年、いつの時代の楽曲も色褪せずに楽しませる二人の歌はKinKi Kidsの強みだ。
剛と光一が最後に伝えたメッセージ
剛が作詞、光一が作曲した名曲「愛のかたまり」のエモーショナルな演出含むパフォーマンスをはじめ、公演を通じて“二人で歌う”という原点に立ち返るかのような思いも感じた。ピアノやストリングスを迎え、時に華やかに、時にシンプルに。客席との和やかなやりとりを含め、これぞKinKi Kidsだ。 オープニングで使用したオープンカーの話題から、冬と夏どちらがテーマの曲が多いか、数年ぶりの“股ゴム”話などKinKi Kids名物の長尺MC(剛曰く、トークショー)も健在だったが、アンコールの最後にファンに伝えたのは意外にも短い言葉だった。 「こうしてステージに二人で立っている光景が全てだと思ってください(光一)」 「皆さんと一緒にいられる時間をどうしたら繋げるか、毎日一生懸命考えています(剛)」 とはいえ、感極まったのか途中涙ぐむかのように後ろを向いた剛を光一が「いいな! 俺もそれやれば良かった!」と明るくいじって笑顔に変えるのは相変わらず。二人の口から“美しい未来”や“来年”といったワードも出てきた、通算66回目の東京ドーム公演。年明けには同じく恒例の京セラドーム公演も控えているが、また来年東京ドームで新たな記録を更新してくれる日が待ち遠しい。
村上夏菜