【MLB】ポストシーズンの試合で三振0は22年ぶり 2勝3敗から逆転した2002年エンゼルスの再現なるか
負ければシーズンが終了するリーグ優勝決定シリーズ第5戦、メッツはドジャースを12対6で破った。この試合でメッツ打線は44打席で三振0。ポストシーズンの試合で三振を1つも喫しなかったチームは、2002年ワールドシリーズ第2戦のエンゼルス以来22年ぶり、エクスパンション時代(1961年以降)ではわずか3度目という快挙だった。エクスパンション時代では、ほかに1974年のパイレーツがリーグ優勝決定シリーズ第2戦で達成しており、エクスパンション時代より前も含めると、ポストシーズン史上で通算11度達成されている。 熱戦が続くポストシーズンの日程・結果一覧 また、ポストシーズンの試合で2ケタ得点を記録したうえで三振が1つもなかったのは3チーム目。1960年のパイレーツはワールドシリーズ第7戦で達成したが、この試合はビル・マゼロスキーの優勝決定サヨナラ本塁打が飛び出した試合として有名だ(この試合では対戦相手のヤンキースも三振0だった)。2002年のエンゼルスがワールドシリーズ第2戦で達成し、今年のメッツが史上3チーム目となった。 ちなみに、メッツが三振0を達成した試合は、レギュラーシーズンを含めても2010年5月のフィリーズ戦以来、14年ぶりのことだった。近年のMLBは投手の球速アップや球種の多様化、さらに打者側の「フライボール・レボリューション」など、様々な要素が絡み合って三振が増加傾向にあり、三振0の試合自体が非常に珍しいものとなっている。 なお、「三振0かつ2ケタ得点」はメッツにとって、幸運の兆しと言えるかもしれない。「三振0かつ2ケタ得点」を達成した1960年パイレーツ(ワールドシリーズ)と2002年エンゼルス(ワールドシリーズ)はともにそのシリーズに勝利しているからだ。特に2002年エンゼルスに関しては、2勝3敗から第6戦と第7戦を制して世界一となっている。メッツは2002年エンゼルスと同じように、2勝3敗から2連勝することができるだろうか。