『飛騨市図書館』外観

岐阜県飛騨市にある『飛騨市図書館』で、2024年6月から“図書館改革”が始まります。新型コロナの流行による生活様式の変化や、コンテンツの多様化・デジタル化により利用者が減少傾向にある同館。子育て世帯や学生たちなど若い世代にも利用してもらえるよう、さまざま運用の変更が実施されることになりました。 なかでも注目は、館内での“おしゃべり”が可能となること。『石川県立図書館』をはじめ、近年は“おしゃべりができる図書館”が増えています。その動きは岐阜県でも広がっており、『飛騨市図書館』担当者によると、県内ではすでに『岐阜市立中央図書館（ぎふメディアコスモス内）』や『可児市立カニミライブ図書館』、『飛騨市神岡図書館』が館内でのおしゃべりをOKにしているそう。

サイレントルームとして活用できる情報発信室

“おしゃべり”をOKとする一方、『飛騨市図書館』では“静かな空間”の設置も進められています。以前より、地元の学生たちから「図書館を勉強時にもっと利用したい」という声も多く寄せられていたという同館。そこで今回の改革を機に、館内の情報発信室を「サイレントルーム」として無料開放。学生たちが一人で勉強に集中したい時や館内が騒がしい時、静かに過ごせる場として利用できるようになるそうです。 また、グループで会話をしながら勉強に取り組めるように「テーブル席」も追加。勉強スタイルに合わせて、室内環境を選ぶことができます。

気軽に座って話せる館内のソファ

そのほか、全フロアにて飲み物の持ち込みが可能になるなど、滞在時間の増加を目的とした変更も実施。「ごろ寝読者スペース」の設置などユニークな試みも予定されています。