ズベレフ「20年ぶり混戦に」ビッグ4君臨時は「常に限られていた」<ウィンブルドン>
ウィンブルドン
7月1日に開幕するテニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)に男子シングルス第4シードとして出場する世界ランク4位のA・ズベレフ(ドイツ)が29日、会見に登場。今大会は「優勝候補という点ではおそらく20年ぶりに混戦状態になる」と明かした。 【錦織 圭、ジョコビッチ、ズベレフら ウィンブルドン組合せ】 27歳のズベレフ今季、5月のBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)で優勝しキャリア通算22勝目を飾った。今月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)では四大大会初の優勝を逃したものの2度目の準優勝を果たした。 芝大会初戦は前週のテラ・ウォルトマンオープン(ドイツ/ハレ、芝、ATP500)であり4強入り。ウィンブルドンが芝2大会目となる。 そして今回、会見に登場したズベレフは「優勝候補という点では、おそらく20年ぶりに混戦状態にあるウィンブルドンだよ。上位に進出するチャンスも、優勝するチャンスも多くの選手にあると思う」とコメントした。 ウィンブルドンでは2003年にR・フェデラー(スイス)が優勝して以降、昨年にC・アルカラス(スペイン)がトロフィーを獲得するまでの20年間はフェデラー、R・ナダル(スペイン)、N・ジョコビッチ(セルビア)、A・マレー(イギリス)のビッグ4がタイトルを独占。 それでもフェデラーは既に引退、ナダルは欠場、ジョコビッチは膝に不安を抱えながら出場、マレーは近年思うような結果が出ず今夏での引退を示唆ということもあり、ズベレフは今大会が混戦状態にあると感じている。 「ロジャーがプレーを始める前の20年間、こんな状況はなかったと思う。ロジャーの後にはラファ(ナダル)、ノヴァーク(ジョコビッチ)、アンディ(マレー)が続いた。実際に試合に出て優勝できる選手は、常に限られていた。でも今年は本当に違うと感じている」 2017年と2021年の16強入りが最高成績であるズベレフは今大会、1回戦で世界ランク65位のR・カルバレス バエナ(スペイン)と対戦する。
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