松井氏、故・中畑夫人へ恩返しのために横浜DeNAに来た!
筒香に刺激を与えただけでも、ゴジラの横浜DeNAキャンプ上陸の意味はあったのかもしれない。メディアジャックと、チームの各方面への松井効果。狙っていたものが、まずは大成功して中畑監督も、「(横浜DeNAのジャンバーが)似合っているよね! 練習に集中力が出ていた。松井効果があった。こういう天候でも最後まで付き合ってくれた。言葉を発しなくても選手は、そういう姿勢見ているからね。有意義な一日。大満足だ」とハイテンションだった。 午後4時45分まで練習を見た松井氏は、共同インタビューで「ここにいることに違和感がある」と、正直な感想から口にした 「でも暖かく迎えていだたき、チームに入りやすいようにしてもらいましたので、心地よく(視察が)できました。中畑さんからは、全体を見て気になる点があれば伝えてくれと言われました。2人でどんな話? 野球の話ですよ。横浜DeNAの印象? チームが若いし才能を持って将来性のある選手がそろっていますよね。(ブルーのジャンパーが)似合っているがどうかは自分では見えませんからね。皆さんにお任せします」 3日間の予定の“ゴジラ来襲”でチームスケジュールまで動いた。明日6日は、一軍の練習が休みのため、当初は、嘉手納で行っているファームの練習視察にいく予定だったが、メディアの多さに対応できる環境が、嘉手納の球場にはないため、急遽、1軍のキャンプ地である宜野湾でファームの練習が行われることになったのだ。これも異例の事態だ。 そして早くも焦点となっているのが、最終日の3日目に中畑監督がリクエストしている、松井氏のフリーバッティングの披露だ。球団では、松井氏のサイズに合わせたジャージまで用意しているが、当の松井氏は、まったく乗り気ではない。 「たぶんバットを振れないでしょう。ひとスイング目で体を痛めてDL(故障リスト)入りですよ」 それでも中畑監督は不敵に笑う。 「120パーセント期待している。俺には交渉力があるからね、選手会のときから。絶対に打たせるよ」 昨年の巨人キャンプでは、フリー打撃で柵越えを連発して巨人ナインの度肝を抜いた。中畑監督には、その印象が強く残っている。最高のプロの技術を選手に、その目で感じさせることで向上心を高めさせたいのだろう。あまりに悪ノリしすぎると主役である選手から反発が生まれるのが心配ではあるが、幸いにしてチームが若いから、これもありかもしれない。プロの集団だから話題作りやエンターテイメント性も非常に大事な部分。 7日にゴジラが、果たしてお手本を披露するのか、それとも辞退するのか。1日限定のゴジラ復活の行方にも注目である。