岸田首相が麻生太郎副総裁と会食 規正法改正案を巡りこじれた関係を修復か
岸田文雄首相(自民党総裁)は18日夜、東京都内の日本料理店で自民の麻生太郎副総裁と会食した。麻生氏は、首相が公明党との政治資金規正法改正案の修正協議で、公明の主張に譲歩したことに不満を持っているとされる。自らの後見役の麻生氏との間で溝が深まれば政権が不安定化しかねず、首相としては早期に関係を修復したい考えだ。 首相は今月13~15日にイタリア南部プーリア州で開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)へ出席する前から麻生氏との関係修復のための会食を模索していたが、実現していなかった。一方の麻生氏は首相の外遊中の14日に自民総裁選への出馬をうかがう茂木敏充幹事長と会食。16日には麻生派(志公会)の斎藤洋明衆院議員が、新潟県新発田市での自らの政治資金パーティーで首相の退陣論に言及し、首相への牽制との見方が出ていた。