捨てる、投げる…「やらなければいけないことが多すぎる」あなたが時間を生む「5つの心得」
---------- やらなければいけないことが多すぎる……。仕事に子育てに、毎日忙しくしている現代人にとって共通の悩みだろう。そんなあなたへ、著書に『このプリン、いま食べるか? ガマンするか? 』がある編集者の柿内尚文氏が、人生に時間と余裕が生まれる「隠れポジティブ」の心得を伝授する。 ---------- 【写真】人事評価で「上位5%」に入った人たちの働き方「驚きの共通点」
「隠れポジティブの心得」とは何か?
「やらなければいけないことが多すぎる」にはいくつかの原因があります。 たとえば、「働きながら子育てしていて、自分が対処できる以上にやらなければいけないことがある」「仕事でやらなければいけないことだらけで、やってもやっても追いつかない」など。 物理的に量が多すぎる時は、この5つの心得で対策します。 これを僕は「隠れポジティブの心得」と呼んでいます。 この5つの心得は、一見するとネガティブで避けたほうがいい考え方と思われがちです。でも、僕はとても大切なポジティブな考え方だと思っています。 なにより、この心得を実践すると時間が生まれます。
「生真面目の心得」だけでは心がつらくなる
ちなみに、逆の考え方はこれですね。 ---------- 1 拾う 2 粘る 3 自分でやる 4 予定を守る 5 引き受ける ---------- こちらは「生真面目の心得」という感じです。 こちらのほうが、人として誠実な考えとされているかもしれません。特に仕事では、「生真面目の心得」を実践している人は評価される傾向にあります。 もちろんこの考えが不要というわけではありません。ただ、生真面目ばかりでは、時に心が折れたり、つらくなったり、何のためにやっているのかわからなくなったりと、壁にぶつかることがあります。時間もなくなります。 そんな時こそ「隠れポジティブの心得」です。
「長期的な視点」でとらえると見え方が変わる
「隠れポジティブの心得」がネガティブな考え方に思えるのは、目先を見た場合です。長期的な視点でとらえると見え方は違ってきます。 時間を考える時、どの長さでとらえるかはとても大切です。 たとえば「隠れポジティブ」の「断る」について。 断ることが苦手な人は多いのではないでしょうか。 「目先の視点」で考えれば、断ることは相手に悪い感じがして、「断りにくい」と感じるかもしれません。 でも、3か月後はどうでしょうか。 断ったことで自分の時間に余裕ができたのであれば、断ったことはプラスに変化しています。相手も断られたことは忘れているかもしれません。 「隠れポジティブの心得」を実践すると、目先ではマイナスなことが起きるかもしれないですが、3か月後、1年後、3年後には、プラスになっているかもしれません。 時間が経つと、時間価値が大きく変化することもあるのです。
柿内 尚文(株式会社アスコム取締役)