福井市副市長、介護事業の応募書類を添削か 公募情報をOBに漏えい疑いで書類送検
福井県福井市が公募した介護サービス事業者の情報を市内の社会福祉法人に選定前に漏らしたとして、県警は10月4日、地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで、小寺正樹副市長(59)=同市=を書類送検した。関係者によると、同法人の応募書類を副市長が添削していたとみられることも分かった。 【写真】書類送検された小寺副市長 小寺副市長は4日、福井新聞の取材に対し、添削に関し「個別の案件なのでコメントは差し控えたい。結果に大きな影響が出たり、利益が流れたりしてはいけないという思いで仕事をしている」と述べた。 書類送検容疑は福祉部長だった2022年6月下旬ごろ、市が公募した地域密着型サービス事業者に申請した複数の事業者を、元市職員で社会福祉法人の70代男性職員=同県鯖江市=に漏らした疑い。 また、情報提供を求めたとして同法違反(唆し)の疑いで、同法人の男性職員も書類送検した。書類送検容疑は、公募審査を有利に進めるため情報を漏らすよう唆した疑い。
福井新聞社