⚽首位清水エスパルスが3連勝 17歳の新星、西原が公式戦初ゴール 仙台に3-2 J2リーグ第11節
明治安田J2リーグは20日、各地で第11節の5試合が行われ、首位の清水は仙台を3ー2で下し、競り勝ち、3連勝で勝ち点を25に伸ばした。 ①アイスタ▽観衆13760人 清水 8勝1分け2敗(25)3(1―0 2―2)2仙台 4勝5分け2敗(17) ▽得点者【清】ルーカスブラガ(3)北川(5)西原(1)【仙】中島(2)オナイウ(1) 【評】清水がリードする展開で優位に立ち、3連勝を飾った。 清水はセカンドボールをきっちり拾い、主導権を握った。前半16分、前線へのロングボールをFWカルリーニョスが競り勝ってそらし、MFルーカスブラガが抜け出して冷静に決めた。 後半9分にはボールを奪ったDF吉田のスルーパスからFW北川が追加点を奪った。38分にMF西原が公式戦初ゴール。終了間際に2失点目を喫したが、逃げ切った。 クラブ最年少得点 MF西原、ベガルタ仙台に決勝点 期待の新星がついに結果を出した。後半に途中投入されたMF西原が終盤にゴールネットを揺らし、公式戦初ゴール。17歳4カ月4日。クラブの公式戦最年少得点記録を塗り替え、ゴールの後は先輩たちにもみくちゃにされた。初々しいサイドアタッカーは「今日だけで終わるのではなく、ずっと点を取れるような選手になる」と堂々と先を見据えた。 快足ドリブラーがまた、クラブの歴史に名を刻んだ。1点リードはしているものの、相手に押し込まれる時間が続いた苦しい場面で出番が回ってきた。 後半38分、こぼれ球を拾ったDF山原からペナルティーエリア内でパスを受けた。振り向きざまに相手を股抜きでかわし、ゴールのファーサイドに蹴り込んだ。「いい感じに抜けて決められた」とイメージ通りのゴールに達成感をにじませた。 今季開幕戦に17歳2カ月9日で出場し、クラブのリーグ戦最年少記録を更新。そこからコンスタントに出場機会を得て決定機もあったが、ゴールを奪えていなかった。このゴールで2012年6月のナビスコ杯でMF石毛(現G大阪)が17歳8カ月16日で記録したクラブ公式戦最年少得点を塗り替えた。 秋葉監督も「価値のあるゴールだった。末恐ろしい」とたたえる逸材。世界を目指す清水の若きドリブラーがまた一つ、歩みを進めた。
静岡新聞社