「一球に集中する感覚、久々」最後の夏、投げて打った鳴海・大沢投手
(29日、第106回全国高校野球選手権愛知大会1回戦、菊華11―1鳴海) 先発した鳴海の大沢優陽投手(3年)は、マウンドで精いっぱい腕を振った。昨年6月、当時参加していた連合チームで連携に悩み、退部した。感じたのは野球のない日常への違和感。今年4月に再びユニホームに袖を通した。 四回1死三塁の好機で、内角の直球を引っ張った。「守備でずっと声をかけてくれた(三塁走者の)石田を絶対に返したかった」。一ゴロの間に走者が生還し、初得点。「勝てなかったけど声を出しあって一球に集中する感覚は久しぶりで、むっちゃ楽しかった」(松本敏博)
朝日新聞社