福岡県八女市の酒造、台湾と日本の食品安全規格相互承認プログラムに登録 日本企業で初
(東京中央社)福岡県八女市の酒造、高橋商店がこのほど、台湾の食品安全規格「台湾優良食品」(TQF)と日本の食品安全マネジメント規格「JFS規格」の相互承認プログラムに日本企業として初めて登録された。東京ビッグサイトで開かれた食品・飲料展示会「フーデックスジャパン2024」で8日、相互承認の授与式が行われ、高橋商店の代表者に認証書が手渡された。 台湾と日本でそれぞれ食品安全規格を運営する台湾優良食品発展協会(TQFA)と食品安全マネジメント協会(JFSM)は2022年11月末、海外での商機を求めている台日の食品産業を食品安全認証プログラムの観点から継続的に支援するのを目的にパートナーシップ協定を締結。協定に基づき、TQF規格とJFS規格を相互に認証するプログラムを開始した。 フーデックスに両協会が共同で出展したブースでは、高橋商店の日本酒の他、すでにJFS規格を取得した台湾の食品も数多く紹介された。 TQFAの陳英顕駐日代表は、両協会の相互認証プログラムは食品産業で非常に重要で意味のあるプロジェクトだと説明。台湾は生産や量産、品質管理の高い能力を有していることが強みである一方、世界に対する訴求力はやや不足しているとし、両協会の協力によって共に成長し、国際化した業務展開を一緒に推し進めていければと期待を寄せた。 (楊明珠/編集:名切千絵)