企業のトップに聞く!今年の賃上げどこまで? 10%掲げる企業も【WBS】
2024年のリスクは?
注目は賃上げだけではありません。「東芝」の島田太郎社長があげたのは”3上げ”。 「賃上げ、利上げ、価格上昇。3つの”上げ”を順番で行うことが非常に大事だ」(島田社長) 日銀がマイナス金利を解除すれば、日本に久しぶりに”金利のある世界”が帰ってくることになります。 一部では、日銀が今月にもマイナス金利を解除するのではという見方もありましたが、「大和証券グループ本社」中田誠司社長は「後ずれという意味では春くらいまでに金融政策の変更があると思っていたが、4月以降、年央くらいになるのかなと個人的には思っている」と地震の影響で、後ずれするのではと指摘しました 利上げが行われた場合、その影響を懸念するのが伊藤忠商事です。 「金利が上がると為替にも影響する。長く続いた円安が円高に振れるかもしれない。日本の中で恩恵を被るところと厳しい経営を迫られる業種が出てくる」(「伊藤忠商事」の岡藤正広会長) またリスクに海外情勢を挙げる経営者も。 「世界各国で社会インフラを構築する仕事をしている。世界の平和、地域の安定がわれわれの事業にとっては必要不可欠」(「三菱重工業」の泉澤清次社長) 米中対立やロシアによるウクライナ侵攻に加え、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘が勃発するなど、不安定さを増す世界情勢。 海外で事業を展開する企業にとって、今年は更なる懸念点が。 「世界で70カ国以上で選挙。世界の半分くらいの地域で選挙がある。世界がどういうふうになっていくか注目していかないといけない」(「三菱商事」の中西勝也社長) 「いろいろな選挙を経て分断が起きることは一番避けたい」(「三井物産」の堀健一社長) ※ワールドビジネスサテライト