東山動植物園にハクトウワシ舎がオープン/愛知
■アメリカ合衆国の国章にも描かれている大型のワシ ハクトウワシは体長が86~110cm程度で、翼を広げると2mを超えるものもある大型のワシ。体のほとんどは茶色だが、成長すると肩から頭部にかけてと尾が白くなるのが特徴だ。北アメリカ大陸に広く分布するアメリカ合衆国の国鳥で、国章にも描かれている。 現在同園で展示されている個体は、今年3月に来園した3歳のメスと、昨年11月に来園した30歳を超えるとみられるメスの2羽。「3歳のメスはまだ幼く、体全体が茶色です。5歳ごろになると変化が出てくると思われます」。寿命が30歳ほどと言われるハクトウワシだが、30歳を超えるとみられるメスもまだ抱卵が可能とのこと。「つがいとなるオスを迎えて、繁殖を試みることも期待されています」 ■アメリカ大陸コーナーの北アメリカ部分が完成 ハクトウワシ舎があるのは、同園のアメリカ大陸コーナーと呼ばれるエリア。なかでも、北アメリカに生息する動物が集められたエリアはこれまで整備が続けられ、2010年にはアメリカバイソン、2012年にはシンリンオオカミの展示コーナーが登場。今回、ハクトウワシ舎が加わったことで、同エリアが完成となった。生息地を同じくする動物を集めることで、自然界での環境などについても理解しやすいよう工夫されている。 動物たちが本来暮らす環境をできる限り再現した、画期的な展示施設が増加中の東山動植物園。展示方法が改良されることで、人気の動物だけでなく、これまで注目されることが少なかった動物にも関心が寄せられるとが期待される。