京都の修行僧がダイコンを木に天日干し 寒風に吹かれたくあんに
京都府八幡市の禅寺・円福寺で18日、托鉢(たくはつ)で集めたダイコンを、境内のイチョウの枝につるす作業が行われた。今年は約700本のダイコンが集められ、修行僧らがロープやはしごを使って、威勢の良いかけ声とともに束ねたダイコンを枝に掛けていった。約1カ月間天日干しした後、たくあんにされ、修行僧の毎日の食事や、春と秋の万人講の精進料理として、参拝者に振る舞われる。 【写真】イチョウの枝の先まで、ダイコンを掛ける修行僧たち=2024年12月18日午前10時40分、京都府八幡市、新井義顕撮影 例年、1千本ほど集まると言うが、今年は托鉢先の農家が「夏の猛暑で不作だった」と、少なめ。円福寺は「不作の中、たくさんいただいていて感謝しています」と話していた。(新井義顕)
朝日新聞社