角田裕毅がこのまま好調なら、レッドブルも昇格を“無視”はできなくなる? RBのバイエルCEO「私は確信している」
RBのピーター・バイエルCEOは所属ドライバーの角田裕毅について、一貫したパフォーマンスを発揮し続けることができれば、レッドブルがその存在を考慮しないわけにはいかなくなると考えている。 【ギャラリー】新旧F1マシンも一挙集結! F1 Tokyo Festival 角田は今年でF1参戦4年目を迎えているが、2025年にレッドブルのシートを獲得できるかどうかが注目されている。 これは現在、レッドブルがセルジオ・ペレスの来季以降の去就を確定させていないためで、そのシートに座るドライバー候補にはペレス本人の他に、レッドブル育成の角田とリアム・ローソン、ダニエル・リカルドといった名前が挙げられている。なお最近ではフェラーリのシートを失うことになっているカルロス・サインツJr.も候補として浮上していると見られていて、角田のレッドブル昇格をめぐる状況は、まだまだ不透明だ。 その角田は2024年開幕から、チームメイトのリカルドに対して優勢を保ち、第3戦オーストラリアGPでは7位入賞も果たしている。 レッドブルは急いでドライバーを決める必要には駆られていないが、今年好調な角田が優勝を狙えるトップチームの席を得られるかどうかは、日本のファンにとっても最注目のトピックだと言える。 そんな角田について、RBのバイエルCEOはこれまでに見せているようなパフォーマンスを一貫して示すことができれば、レッドブルがドライバー候補として注目しないわけがないと考えていると語った。 角田はレッドブルのドライバーになれる可能性があるか? そう率直に訊かれたバイエルCEOは「ああ、間違いない」と答えた。 「“3年間”(若手ドライバーには3年の時間を与えるべき)という哲学を唱えてきた(前代表の)フランツ・トストを、心から称賛する必要がある。F1でドライバーがそのポテンシャルを最大限に発揮するには、3年が必要なんだ」 「そして、それこそが今我々がユウキで目にしているモノだ。ユウキは4年目だが、若さゆえの短慮な傾向があったところをかなり脱ぎ去り、肉体的にも信じられないレベルまで鍛えている」 「先日、私もホスピタリティで彼が服を交換しているのを見たが、彼は信じられないほどに、最大限のトレーニングを行なっている」 「ちょっとの脂肪すらない体だ。肉体的に彼は最高の状態にあるし、同時にメンタルも大きく改善している。彼は、このマシンを走らせるために必要な落ち着きと自信を備えているんだ」 「こういったクルマは限界で走らせなければならないが、そうなると快適な領域から踏み出さなくてはならない。そして彼は見事にそれをやってのけるんだ」 「もちろん、(レッドブルのモータースポーツアドバイザーの)ヘルムート・マルコは『成功したからといって油断すべきではない』と語っているが、正直に言って私はユウキがこの一貫したパフォーマンスを発揮すれば、どこかでミルトン・キーンズ(レッドブル)は驚き、注目するようになると確信している」
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