杵築城の背後に昇る月＝17日午後6時26分、杵築市杵築

　17日は「中秋の名月」。旧暦8月15日の月を指し、昔から一年で最も月が美しい日とされる。国立天文台によると、今年は翌18日が満月で、2020年以来の欠けた名月となった。 　高気圧の影響で県内は雲が少なく、観賞に適した空模様となった。大分県杵築市の杵築城周辺では午後6時ごろ、東の空からゆっくりと月が昇った。美しい十五夜の月光が優しく周囲を照らした。 　福岡県久留米市から撮影に訪れた井上正明さん（70）は「撮影がしやすい天候で良かった。うっすら広がる雲にも風情を感じる」と語った。