“ごま油”カルテル疑い…4社協議し価格引き上げたか 消費者の財布を直撃する「不当な取引制限」とは?
ごま油「カルテル」長期間行われていたか
日清オイリオグループは昨年10月、原材料のごま種子価格が高騰しているとして今年1月の納入分から取引先への販売価格の4~26%引き上げを発表。 かどや製油でも、昨年10月出荷分から出荷価格で7~15%引き上げ(家庭用)。竹本油脂、九鬼産業も11月、業務用価格をサイズや品質に応じて10%以上引き上げた。 ごまの主力輸出国であるアフリカでは政情不安が高まり、いりごまなどの食品用も含めたごまの輸入価格は2年半で約2倍になっている。しかしカルテルによる価格のつり上げは、大口の顧客からの値下げ要請などに対抗するため、長期間にわたって行われていた疑いが持たれているという。 食卓にかかせないごま油をめぐるカルテルの疑いに、インターネット掲示板やSNSなどでは「なんか高いと思ってたんだよね」「高くても風味が良くて買っていたけどこんな事されていたのは残念」と消費者の落胆の声が並んでいる。
弁護士JP編集部