視聴率下降で早くも暗雲!? NHK大河『真田丸』の勝算は?
「新選組!」のリベンジ!? “三谷ワールド”は視聴者を味方にできるのか?
俳優陣もさることながら、やはり人気のカギとなるのはストーリー展開だろう。 そこは、脚本を手掛ける三谷氏の腕にかかっているわけだが……。 「普通、大河というと、最初に主人公の幼少期を描くとき、子役を使うケースが多いのですが、『真田丸』では、15歳の信繁をそのまま堺が演じるという定石を覆す演出でスタートしています。また、母の薫役の高畑淳子の顔に、息子役の大泉洋がドロを塗りたくるなど笑えるコメディ要素や、歴史好きの三谷氏らしいマニアックなシーンも度々登場し、いまのところ視聴者には好評のようです。ただ、三谷氏は04年放送の『新選組!』で、時代考証を無視した脚本で不評を買った前科がある。厳しい歴史ファンも、“三谷ワールド”に期待するファンも、両方を満足させる脚本にできるのか、今後に注目でしょう」(市川氏) 作品の舞台となっている、真田一族ゆかりの地である長野県・上田市は今作の影響もあり、前年より観光客が増えているとの報道もあるが、果たしてドラマの方は荒波を乗り越えて高視聴率を記録することができるのか!? (文責/JAPAN芸能カルチャー研究所)