パリ五輪代表メンバー18人「戦力分析」 OAなしで団結力重視…キーマンは監督の秘蔵っ子
招集確実だった松木玖生が落選のサプライズも…18人が決定
日本サッカー協会(JFA)は7月3日、大岩剛監督率いるパリ五輪代表メンバー18人を発表した。56年ぶりのメダル獲得を目指す大会で、オーバーエイジ(OA)枠3人の起用はなく、移籍の可能性が理由で招集確実と見られていたMF松木玖生(FC東京)が選外となった。4月から5月にかけて行われた最終予選を兼ねたU-23アジアカップメンバーを中心に構成され、同大会メンバー以外は6月のアメリカ遠征で招集された欧州組・斉藤光毅と三戸舜介の2人。総力戦で臨む18人全員の戦力を分析する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞) 【一覧リスト】彩艶、松木が落選 パリ五輪に挑むU-23日本代表メンバー18人 ◇ ◇ ◇ <GK> ■1 小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル) 大岩ジャパンの守護神。U-23アジア杯の活躍が顕著で、PKストップする勝負強さは五輪本番でも期待できる。身長193センチの高さを誇り、ハイボール処理も抜群の安定感。最後の砦は任せた。 ■12 野澤大志ブランドン(FC東京) A代表として1月のアジアカップに同行。FW細谷真大とともに短期集中の大会に臨むトップの姿を目に焼き付けている。野澤も身長193センチで長身を生かしたシュートストップが武器だ。 <DF> ■2 半田陸(ガンバ大阪) クラブでは右サイドバック(SB)が主戦場も、左もこなせる柔軟さが特徴の1つ。グループリーグは中2日でタフな戦いが強いられる。消耗の大きいSBは3人の総力で乗り切らなければならない。 ■3 西尾隆矢(セレッソ大阪) アジア杯の悔しさを晴らす時が来た。同大会では初戦で一発退場となり3試合の出場停止処分を下された。その苦しみを打ち破って掴み取った五輪切符。対人の強さを発揮して、失点ゼロを目標にディフェンスリーダーの役割も果たしてほしい。
■4 関根大輝(柏レイソル) 身長187センチの大型SBで、前線への推進力も高い。右SBの主力候補。アジア杯で一気に評価を高め、信頼を掴み取った。セットプレーからの決定力も魅力的。 ■5 木村誠二(サガン鳥栖) 6月のアメリカ遠征には不参加もアジア杯の活躍は頼もしかった。高井とのコンビネーションも抜群で、CBの中心として牽引してもらいたい。 ■15 高井幸大(川崎フロンターレ) 唯一の2004年生まれで最年少の19歳。川崎が生んだ若きCBはビルドアップもお手の物。大胆な迫力ある守備で窮地も乗り越えられるはずだ。 ■16 大畑歩夢(浦和レッズ) レフティーの左SB。機動力があり、無尽蔵のスタミナで縦横無尽にピッチを駆け回る。浦和で培ったメンタリティーの発揮にも期待だ。