福岡県直方市にある浄水施設の管理業務契約をめぐる贈収賄事件です。収賄の疑いで逮捕されていた直方市の係長が、別の年の工事でも便宜を図った見返りに賄賂を受け取っていたとして、再逮捕されました。 【写真で見る】直方市役所の家宅捜索（5月23日） 収賄の疑いで再逮捕されたのは、直方市水道施設課の係長阿部智明容疑者です。 阿部容疑者は去年、浄水施設の管理を委託している業者に対して特定の業者を下請けに入れるよう勧めた見返りにゴルフ用品やカー用品などおよそ30点、30万円相当の物品を受け取った疑いが持たれています。 また、阿部容疑者に物品を贈ったとして、「イオハラ設備」の役員、庵原良修容疑者や、水道資材会社「共立機工」の役員、桑原雄三容疑者らあわせて3人も贈賄の疑いで再逮捕されています。警察は阿部容疑者らの認否を明らかにしていません。 捜査関係者によりますと、阿部容疑者が定期的に欲しいもののリストを業者側に伝えていたとみられていて、警察は事件の全容解明を進める方針です。