S班の古性優作は「全プロ記念競輪」になぜ出場できない? 競技大会はG1選考に直結
さらに特選(2レース)出場条件には「全プロケイリン決勝競走出場者(失格を除く)、スプリント2~3位、同1kmT.T.2~3位、チームスプリント1位」が含まれる。2023年の特選メンバーには河端朋之(スプリント準V)、中島詩音、末木浩二(チームスプリントV)らが入っていた。
理事長杯・特選に出場できると勝ち上がりも有利となり、2023年には河端朋之は特選スタートから決勝進出。これが自身初のGI決勝となった(結果は6着)。 このように、ビッグレースでチャンスを得るためにも「全プロ競技大会」は重要な大会となっている。
全プロ記念の勝ち上がりは?
最後に、「全プロ記念」の勝ち上がりについて触れておこう。この大会は2日制のため、通常の記念競輪のような勝ち上がり制ではなく、2つのトーナメントに分かれている。 1つめは選考順位上位27名によるトーナメント。初日優秀競走(3レース)からスタート。各レースの上位3名が2日目メイン「スーパープロピストレーサー賞(SPR賞)」に進む。優秀競走4~9着の18名は「ワンダーステージ(2レース)」に回る。SPR賞を制した選手が実質的に「全プロ記念」の優勝者となる。 2つめのトーナメントでは、選考順位28~54位の27名が特選(3レース)、55~108位の54名が選抜(6レース)から始まる。特選の上位5名と選抜の上位2名が格上の2日目「ダイナミックステージ(3レース)」に進み、特選6~9着と選抜3、4着、5着のうち3名が「特選(3レース)」、特選5着の残り3名と6~9着が「選抜(3レース)」に回ることになる。
記念競輪も競技大会も注目!
「全プロ大会」は普段の競輪と異なる、ラインのないレースとなる。もしかすると普段と違った選手の表情が見られるかもしれない。 今年は500バンクの高知での開催となるのも注目ポイントのひとつ。全プロ記念は競輪予想で盛り上がり、全プロ大会ではGI出場をかけた戦いを目に焼き付けよう!