最後の菜の花フェスにぎわう 富山県高岡市戸出、風船1200個でフィナーレ飾る
高岡市戸出地区の「第20回高岡といで菜の花フェスティバル」は29日、同市オフィスパーク周辺で、新型コロナウイルス禍を経て5年ぶりに開かれ、大勢の家族連れでにぎわった。菜の花の栽培農家の減少やフェス運営の人手不足で、今回で最後の開催となった。 戸出地区で休耕地での菜の花栽培が盛んだったことにちなみ、住民らでつくる実行委員会が2001年から、地域活性化につなげようとフェスティバルを開いてきた。 オープニングセレモニーで実行委の角玄富雄会長があいさつし、角田悠紀市長、JA高岡の大井一博組合長、大井正樹市議が祝辞を述べた。戸出中学校吹奏楽部の演奏に合わせ、地元の園児と小学生らが菜種とメッセージカード付きの風船約1200個を大空に飛ばした。太鼓演奏やダンスのステージ、ミニSLの乗車体験もあった。 1歳の長女と夫と訪れた同市戸出市野瀬の植村沙織さん(32)は「中学時代に吹奏楽部員としてフェスティバルで演奏していたので、なくなってしまうのはさみしい。娘と初めて来ることができたので、楽しい思い出を残したい」と話していた。北日本新聞社後援。