ドラマ「ダーマー」のニーシー・ナッシュ、エミー賞の受賞スピーチで自分を褒める「自分を信じた私に感謝」
現地時間1月15日（月）に開催されたエミー賞授賞式。実在の連続殺人犯ジェフリー・ダーマーを描いたヒット作「ダーマー モンスター：ジェフリー・ダーマーの物語」のニーシー・ナッシュがリミテッドシリーズ部門の助演女優賞を授賞した。 【写真】豪華絢爛！ エミー賞2024、人気セレブたちのベストドレスを総覧
ステージに上がったニーシーはトロフィーを受け取るとまず「私が勝者よ！」と一言。その後、作品のクリエイターであるライアン・マーフィーやダーマー役のエヴァン・ピーターズへの感謝を語り、パートナーでシンガーのジェシカ・ベッツにもメッセージを送った。「この仕事で精神的に打ちのめされていた私を励ましてくれてありがとう」。
続いてニーシーが称えたのはなんと自分。「私が感謝したいのが誰だかわかる？ それは私。自分を信じ、人からあなたにはできないと言われたことをやってみせた私自身に感謝したい。みなさんのような素晴らしい人の前で自分にこう言いたい。“自分の好きなように突き進め！ あなたはそれをやってのけたんだよ！”って」。観客席のセレブたちからは大きな拍手が起きた。
ニーシーは最後に自分と同じアフリカ系やラテン系の女性たちへのメッセージも。「私はグレンダ・クリーヴランドやサンドラ・ブランド、ブリオナ・テイラーのような、その声に耳を傾けられず過剰に取り締られてきたすべての黒い肌、褐色の肌の女性の代表としてこの賞を受け取ります」。クリーヴランドはこのドラマでニーシーが演じたキャラクター。ダーマーに疑いの目を向け警察に通報したが、信じてもらえなかった。ブランドは2015年、運転中に方向指示器を出さなかったのをきっかけに逮捕され、留置所内で死亡した女性。テイラーは2020年、自宅でボーイフレンドとベッドにいたところを踏み込んできた警察に射殺されている。
アワードシーズンには数多くの名言がステージで生まれるけれど、自分に感謝する例はレア。とはいえ授賞という偉業を成し遂げるには、自分を信じることが何より大切なのはニーシーの語る通り。次はどんなセレブが素敵なスピーチを披露してくれるのか楽しみにしたい。
