【競泳/全国中学】水泳の全国中学は、『中学新2』の盛況で閉幕
8月17~19日の3日間、石川・金沢プールにて全国中学が行われ、2種目で中学新記録が誕生。大会新も6つ生まれ、中学生の熱き戦いが幕を閉じた。 まず、ひとつ目の中学新を樹立したのは大会2日目の男子100m平泳ぎに出場した野中龍生(佐賀・金泉/3年)。1分1秒66と、3月に樹立されたばかりの記録を100分の2秒上回る快泳だった。レース後、「この大会で出すために頑張ってきた。実はずっと調子が上がらずあきらめかけたけど、1週間の間に少しずつ上向いてきたので狙おうと思った。出すことができてうれしい」と充実の表情を浮かべた。
そしてこれに触発されたのが、翌日、男子100m背泳ぎで55秒25の中学新をマークした平田統也(香川・坂出伊藤SS/3年)。大会前の自己ベストが56秒77だったところから一気に1秒52も縮め、萩野公介が2009年にマークした55秒33を0秒08塗り替えた。「55秒台を出したいと思っていたが、電光計時板を見てびっくり」と本人も想像していなかったという快記録。「野中君が出したのを見て僕もと思った」という向上心が、大幅な自己ベスト更新、そして中学新を実現させた。 このほか、2冠を達成した選手が7名、優勝者の多くが自己ベスト更新という素晴らしい泳ぎの連発だった全国中学。来年開催の鹿児島大会に向け、最高のパフォーマンスでバトンをつないだ。 なお、今大会の詳細レポートは9月11日発売の『スイミングマガジン』10月号にて紹介。予選に出場した全選手の記録も掲載予定だ。
スイミング・マガジン編集部