岡田阪神 巨人に痛すぎる降雨コールド負け 首位と5.5差 狙われた「弱点」とは
阪神は9月1日に行われた巨人戦(甲子園)に1―3(7回降雨コールド)で敗れた。 首位・広島とは今季最大5.5ゲーム差に広がる痛恨の敗戦。 【動画】佐藤は小林のスクイズに猛チャージしたが、間に合わなかった 先発の西勇輝が悪天候でも粘投する中、勝負を分けたのは7回の攻防にあった。 1-1と同点で迎えた7回。先頭の大城卓三に左前打で出塁されると、続く吉川尚輝の三塁線へのバントを佐藤輝明が一塁へ悪送球し、失策を記録。無死一、三塁のピンチを招くと、門脇誠はスクイズを失敗しながら勝ち越しの適時打をマーク。1点を勝ち越されてなおも、無死一、三塁の場面で再び小林誠司に三塁線に転がされた。この打球を佐藤は必死にチャージし、本塁に送球したが間に合わず、犠打野選が記録された。雨が降りしきる中、ダメ押しの3点目を奪われ、佐藤は顔を曇らせるしかなかった。 相手ベンチは徹底して「弱点」を攻めてきた。セ・リーグ三塁手として「21失策」(1日時点)は村上宗隆の「12」を圧倒的に上回り、両リーグワースト。自身も守備難を自覚し、スローイングなど含め様々な練習法を試みているが、戦う相手とすれば、勝つために「弱点」を狙うのは定石ともいえる。 31日の試合では逆転の3ランを放ち、お立ち台に上がった若き主砲も、ホットコーナーでレギュラー出場するためには、特に土のグラウンドを本拠地とすることで守備力向上が今後も欠かせないピースとなる。 一方、初の球団連覇を狙うチームにとっても追い込まれた形に。首位の広島とは今季最大の5.5ゲーム差に拡がった。残り22試合、投打において、全員野球で勝利をもぎ取るしかない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]