「本来の僕は、話したい人」A.B.C-Z・橋本良亮が共演の桐谷健太に話しかけられなかったワケ
僕よりはるかにすごく頭の回転も速い
苦笑いを浮かべる。自身に好意を向ける女性を利用する大渕という人物については、 「(演じた役なので)共感できる部分がないとは言いたくないのですが……。僕よりはるかにミステリアスで、すごく頭の回転も速い。優しいんです、僕(笑)。その素の自分のキャラクターが出てしまったようで、撮影中に“優しさはいらない”みたいなことを言われた記憶があります。 でも、サイコパスな大渕の中にも優しさがあると思っていて。だから、演じるのが難しかったです。結構、NGを出しました。これまで出演してきたドラマの中でも一番悩まされた作品だと思います 大渕と橋本の共通点に“笑顔”があるのではと尋ねると即座に、 「笑顔でもまったく意味が違います! 大渕の笑顔は、武器のようなもの。僕は、そんな目でファンのみなさんのことを見ないですから!!(笑) 人懐こい印象の橋本だが、このドラマの現場では共演者と話をすることがなかった。 「本来の僕は、話したい人。でも、出演者のどなたとも会話をすることがなかったですね。実は、メイク室で何度も桐谷さんの隣の席に座って。いつもなら話しかけているのですが、今回は控えました。桐谷さんから“大渕モードでいてほしい”というオーラを感じたというか」
覚悟して臨んだシーン
ドラマの完成披露試写会で桐谷が「(大渕と橋本が対峙する最後のシーンを見た)スタッフの方何人もから“すさまじかった”と言っていただけた」と語っていた。そのシーンは、橋本も覚悟して臨んだという。 「何度も台本を読み返して練習しました。桐谷さんとふたりになったら、のまれちゃう気がして。逆に僕が食ってやろうという思いで挑戦しました。このシーンを見た、まだ僕のことを知らない方にも“いい芝居するな。もっといろいろな作品に出ればいいのに”と思っていただきたくて」 すべての撮影が終わったとき、桐谷から笑顔で“お疲れさま”と言ってもらえたことが印象に残っていると語る。 「うれしかったし、ほっとしました(笑)。30代になって初めて挑戦した演技での作品。自分でも手ごたえを感じているので、たくさんの方に見ていただきたいです」 A.B.C-Zでの橋本のメンバーカラー“赤”がタイトルに入ったドラマ。メンバーも楽しみにしていますねと声をかけると、 「たしかに! “赤”つながりだということにいま気づきました。メンバーも楽しみにしてくれていると思いますよね? “頑張って”とか、なにかひと言あってもいいと思うのですが、まったくないです(笑)。僕はそれぞれに“撮影順調なの?”とかって声をかけるのですが、逆はあまりなくて。でも、この作品はメンバーからの感想が聞きたいです」 最近、驚いたこと いつも仕事の前にコーヒー屋さんに行ってブラックコーヒーを頼んで精神統一してから向かうんです。今日は、ちょっと違ったことをしてみようとマンガ喫茶に行って、見ているアニメの続きをマンガで読んでから来たのですが、代金がいつものブラックコーヒーの値段と変わらない金額で。驚きました(笑)。 毎週日曜夜10時よりWOWOWプライム、WOWOW4Kで放送中。 WOWOWオンデマンドで第1話無料配信中。 ヘアメイク/奥山信次(B.sun) スタイリスト/野友健二(UM)