9月の埼玉県内企業倒産 2か月ぶり30件超
先月=9月に倒産した県内の企業は31件で2か月ぶりに30件を超えたことが帝国データバンク大宮支店の調査で分かりました。 小規模の倒産が大半で、コロナ融資の返済で限界に達する企業が表面化しています。 調査によりますと9月、1000万円以上の負債を抱えて倒産した県内の企業は31件で、前の年の同じ月と比べて、18件増えました。 倒産が30件を超えたのは、2か月ぶりです。また、負債総額は、75億3400万円とおよそ14億円多く、ことしに入って3番目に多い水準となりました。 業種別では、建設業が8件で3か月ぶりに最も多くなり、次いで、サービス業と卸売業が7件となっています。 規模別では、負債額が5000万円未満の小規模企業の倒産が20件と大半を占めました。 帝国データバンク大宮支店は、「政府の支援策も通常モードに戻りつつあり、コロナ融資の返済が続いて、限界に達する小規模企業は一定数、表面化してきている」と指摘しています。 その上で、「企業を取り巻く環境が依然厳しい状況は変わらず、倒産件数は、しばらく現状程度か緩やかな増加傾向が続く」としています。