三重・松阪労基署が独自キャラクター 職員の中原さんが考案
三重県松阪市高町の厚生労働省三重労働局松阪労働基準監督署(小西勲署長)はこのほど、同署独自の公式キャラクターを考案した。今後、広報活動などで、「死亡災害ゼロ・アンダー240松阪&多気」(休業4日以上の死傷者240人未満)のスローガンと組み合わせるなどして活用していく。 同署安全衛生課の中島賢課長(47)は「監督署でいろんな広報活動をする中で、キャラクター的なもので注目を集め、広報に力を入れていきたいと、昨年夏ぐらいから取り組み始めた」と言う。 当時、同課に所属していた中原瞳さん(30)=同市鎌田町=はリーフレットにちょっとしたイラストや挿絵を描き添えるなど、絵が上手で、マスコットキャラクター作りを担当することに。 今春晴れて誕生したキャラクターは管轄区域の松阪市と多気郡(多気の地名の由来は竹ともいわれる)から、松ぼっくりと竹をあしらい、「まつさかまもる」と「あわてずまつぞう」の2種類。 キャラクターの誕生と入れ替わりに伊勢労働基準監督署安全衛生課に異動になった中原さんは「絵は趣味で描いていますが、いろいろ考え、完成するまでに3カ月ぐらいかかりました。松阪市の木の松と、多気郡は竹から(名前が)来ているというのとで竹も入れて描きました」と振り返る。 「まつさかまもる」と「あわてずまつぞう」には「末永く松阪・多気地区で働く人たちを守ること、あわてずけがをすることのないようにという祈りが込められている」という。 三重労働局管内でマスコットキャラクターがある監督署は、松阪以外では伊賀だけ。伊賀のキャラクターは現在の忍者は2代目で、初代はフクロウだった。