関係人口の創出に向け連携協定を結んだ南予3町やIT企業の関係者ら＝23日午後、県庁

　愛媛県南予の鬼北・松野・愛南の3町は23日、デジタル技術を活用した関係人口の創出に向け、IT企業「シナジーマーケティング」（大阪市）と連携協定を結んだ。進学などで古里を離れる若者と専用ウェブサイトで接点を持ち続け、Uターンの後押しにつなげる。 　ウェブサイトは「FAVTOWN　ehime（ファボタウンエヒメ）」。同社が町外に出た大学生や新社会人らを対象に開設した。会員登録すると、3町のイベントや同窓会の案内が届くほか、地元の特産品などを詰め合わせたギフトも無料でもらえる。 　締結式が県庁であり、松野町の坂本浩町長は「町外に住む若者とつながりを保ち、古里の存在が心のよりどころになるよう努めたい」とあいさつ。同社の奥平博史社長は「若者に地域の魅力を再発見してもらい、地域の活性化に貢献したい」と述べ、協定書にサインした。中村時広知事も立ち会った。