新卒者らの積極的な正規雇用、早期離職の防止を 岡山県商工会議所連合会に知事ら要請
岡山県と県教委、岡山労働局は10日、県商工会議所連合会(岡山市北区厚生町)に対し、新卒者らの積極的な正規雇用の継続や早期離職の防止、UIJターン就職の促進などを要請した。 伊原木隆太知事、中村正芳教育長、森実久美子岡山労働局長が同連合会を訪問。伊原木知事が松田久会長に要請文を手渡した。知事は県内大卒者の3年以内離職率(36・1%、2020年春卒業者)が全国平均(32・3%)を上回っていることを踏まえ「就活時のマッチングや入社後の悩みをフォローしてもらいたい」と述べ、松田会長は「生産年齢人口が減少し、どこの職場でも人手不足の実感がある。しっかり頑張っていく」と応じた。 要請文では既卒3年以内の新卒枠での採用に加え、終業から始業まで一定の休息時間を設ける「勤務間インターバル」の導入といった9項目を盛り込んだ。県内の他の経済団体にも要望する。 岡山労働局によると、県内の今春卒業者の就職決定率は大学生が96・8%(前年比0・7ポイント増)、高校生は99・5%(0・6ポイント増)だった。