『となりのナースエイド』高杉真宙の「#オフ大河」がかわいい 年相応の青年らしさにキュン
現在放送中の『となりのナースエイド』(日本テレビ系)は医療ドラマらしい緊迫感と登場人物たちのコミカルなやり取りが絶妙なバランスで展開されている。その中でもたった1話の中でたくさんの表情をみせ、高い演技力を見せているのが天才医師・大河を演じている高杉真宙だ。 【画像】完全に「#オフ大河」な高杉真宙のオフショット 澪(川栄李奈)は、姉・唯(成海璃子)の死に大きく関わっている辰巳(やべきょうすけ)が潜伏していると思わしき屋敷から出てきた大河を目撃したのをきっかけに、「大河先生も姉の死に関係しているのかも」と気が気じゃなくなってしまう。そのため、病院で大河の前でつい不審な行動をしてしまい、すぐに「何があった?」と声をかけられた。澪に思っていることを吐き出させようとする大河の声や眼差しは問い詰めているように見えて意外と優しい。ふたりの会話に割り込んできた玲香(瀧本美織)が「本当に付き合ってないの?」と聞きたくなる気持ちはよくわかる。 澪と大河の息のあった様子は公式X(旧Twitter)に「#となりのナースエイドメイキング」のハッシュタグでよく公開されており、観ていて微笑ましい。 大河は信念を持った医者だ。実は彼は、先天性胆道閉塞症の手術を受けたがその予後が悪い辰巳の娘を、辰巳をドナーにした小児肝移植で救おうとしていた。正義感が強く、道理を大切にしている澪は“犯罪者の娘”を救うことに否定的だったが、それを大河は「娘まで同罪だというのか」「目の前に救える命があったら救う。それが医者だ」と命に対する医者としての情熱を見せ、説き伏せた。患者の気持ちを汲んでくれ、寄り添ってくれる人は“いい医者”と言われやすい。だがクールで技術至上主義の大河は“愛想がいい医者”と言えないだけで、実際は患者のことを第一に考え、高めたその技術力で治す力も持っている、本当の“いい医者”なのではないだろうか。患者に対する思いを言葉にする大河を見ているとそんなことを考えてしまう。 ちなみに辰巳の娘の予後が悪いのは、最初に手術した医者がミスをしてしまったため。そしてその医師は大河が海外に行っていた時にお世話になった人だというのだ。普段は人にそっけない態度を取ることが多い大河だが、自分の才能を見抜いた火神(古田新太)にずっとついてきていていることも考えると、意外にも義理堅い一面があるようだ。 その一方で大河はブラックな一面も見せている。今回の患者・辰巳は、娘を治したいが自分も捕まりたくはない。だから部下たちは念には念を入れ、警察に通報される可能性を少なくしようとする。大河と澪が辰巳から肝臓の一部を摘出し、移植ができる病院まで行こうとすると、部下たちは澪のことは置いていくように命令した。それに対し、大河は「彼女を残して俺がここを去ることはない」「この肝臓が届かなければ、お前たちのボスの娘が助かることはない。つまり俺が持っているのはボスの娘の命、そのものだ」と、命を交渉の材料としたのである。 大河のこういう医師としての一面を“オン”の面だとすると、勤務が終わった“オフ”もあるということだ。澪は辰巳の手術に同行させてもらうために、大河の部屋へ突撃。すると出てきた大河はお風呂上がりだったのか、前髪が下りており、なんだかいつもより幼く、かわいらしい姿をみせた。この一場面はドラマ公式Xにも「#オフ大河」として紹介されている。 また、小児肝移植を終えた大河は、澪が辰巳の手術の縫合の際にGPSを仕込んだことを知ると目を見開いて驚き「大した度胸だ」と笑った。その顔は緊迫感のある手術と長い手術を終えた安心感からか、いつもより爽やかだった。いつもはあまり見せない年相応の青年らしいところにキュンとした人も多かったのではないだろうか。 大河にはまだ謎がある。唯がなぜか大河を取材対象としていたことが分かったのだ。これからも大河から目を離すことができない。
久保田ひかる