色鮮やかな大漁旗に豊漁、漁業復興願う 福島県浪江町の請戸漁港で出初め式
福島県浪江町の請戸漁港で2日、新春恒例の漁船の出初め式が行われ、漁業関係者が豊漁や漁業復興を祈った。 新型コロナウイルス感染防止のため昨年までは漁船の数を減らして行っていたが、今年は通常規模で実施した。相馬双葉漁協請戸地区の高野一郎代表が「さまざまな課題は山積しているが、皆様のお力添えをいただきながら前進していきたい」とあいさつした。昨年始まった東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に触れ、漁業関係者として今後も政府や東電の動きを注視する姿勢を示した。 吉田栄光町長が請戸漁港で水揚げされた「請戸もの」を県内外に発信していく決意を語った。佐々木恵寿県議が祝辞を述べた。 神事に続き、漁船11隻が色鮮やかな大漁旗をはためかせながら出港した。沖合でお神酒をささげ、安全操業などを願った。 震災前は小型船を含め約100隻が式に臨んでいた。現在は29隻が漁協に所属している。