米アトランタ連銀総裁、利下げ年内1回にとどまるとの見方を再表明
(ブルームバーグ): 米アトランタ連銀のボスティック総裁は25日、年内の利下げは1回にとどまるとの予想を改めて示した。経済が持ちこたえる限り、米金融当局は忍耐強く臨むことができると述べた。
オハイオ州のシンシナティ大学不動産センターが主催した対談で、自身の見通しに沿って経済が推移すれば「忍耐強くいられると思う」と発言。当局者はデータに基づき、政策決定を行う必要があるとの考えを示した。
ボスティック総裁は22日にも、年内の利下げは1回にとどまるとの予想を示し、利下げ時期は従来の予想より後ずれする可能性が高いと述べていた。
アトランタ連銀総裁、年内利下げは1回のみと現時点で予想
最新のドット・プロット(金利予測分布図)では、当局者10人が今年25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げが3回以上と予想。9人が2回以下の利下げを想定していた。
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ボスティック総裁は「経済が力強く、国内総生産(GDP)が高水準である限り、また企業が人材を採用し、労働者の雇用が確保されている限り、インフレ率を2%に下げることを急がない」と指摘。「この軌道が続くのであれば、自分は満足だ」と述べた。
また金融当局は資産ポートフォリオの縮小に伴い、市場のボラティリティーを高めることは避けたいと考えていると説明。ある時点でランオフ(償還に伴う保有証券減少)のペースを落とすだろうと述べた。
原題:Fed’s Bostic Repeats Expectation of Just One Rate Cut This Year(抜粋)
--取材協力:Steve Matthews.
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Mark Niquette