英与党は負け覚悟、歴史的惨敗の阻止に躍起-7月選挙は裏目の様相
保守党の有権者に対する呼び掛けは、労働党政権下で信頼できる野党の地位を確保することに重点を置いたものになりそうだ。キャメロン外相は訪問した農家に対し、「われわれが勝てないと思うとしても、将来的に政権を担える状態であることが重要だ」と述べていた。
保守党関係者が希望を託しているのは、同党の中核的な支持者の投票率が上昇し、予想外の好結果をもたらす可能性だ。世論調査で労働党が圧倒的な優勢となっている主な理由は同党が前回選挙から票を大きく伸ばしているからではなく、保守党に前回投票した有権者が極めて無関心になっているためだと、保守党関係者は主張した。
「定数650の議会で労働党が450や460の議席を取るような大勝を収めるなら、重要なのは有効な野党があるかどうかになる」とストライド雇用・年金相は19日、ブルームバーグテレビジョンで発言。「英国の有権者に対する自分からのメッセージは、どのような議会を望むのかよく考えて欲しいということだ」と語った。
原題:The Week That Rishi Sunak’s July Election Bet Seemed to Go Bust(抜粋)
--取材協力:Joe Mayes、Ellen Milligan、Ailbhe Rea、James Woolcock、Anna Edwards.
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Alex Wickham