加賀のぐず焼まつり、土日開催 担い手確保へ24、25、28日
●例大祭は固定し分散 ●青年会「化けぐず」完成 加賀市動橋町の奇祭「ぐず焼(やき)まつり」(北國新聞社後援)が土日を含めた開催日に変更される。これまでは8月27~29日と決まっていたが、今年は振橋神社の例大祭稲荷祭が営まれる28日は固定で、その直前の土日曜となる24、25日にスタートする。動橋青年会の「青年会ぐず」が20日までに完成し、祭りのムードが一段と高まった。 ぐず焼まつりは、動橋川の氾濫を蛇の怪物が暴れる様子に見立て、退治する意味を込めて毎年8月27日に振橋神社でかがり火をたいたことが起源とされる。田畑を荒らす怪魚を模した「化けぐず」がまつりの初日に登場し、若衆に担がれ、町内を練る。 激しい乱舞で地域を熱気に包むが、近年はサラリーマン世帯が多くなり、平日の担い手確保が難しくなっている。そこで実行委員会では今年の初日、2日目を土日曜開催と決め、来年以降は今年の状況を見ながら日程を考慮していくとした。 ●25日に北國花火動橋大会 24日は午後5時20分からぐず練り回し、同7時から駅前イベントなどを予定している。25日は子供みこし町内練り回し、夜に神社境内で盆踊り、同9時から北國花火動橋大会(北國新聞社主催)を開催。28日は神社の例大祭稲荷祭、輪踊りなどが行われる。 「化けぐず」のみこしは毎年作り直す青年会ぐずと、使い回す「ぐず連ぐず」の2基があり、ともに全長約11メートル、高さ約3メートル、重さ約1トン。今年も青年会員15人が7月から1カ月かけて、木材や竹の骨組みから、茶色をベースに青色を使って波をモチーフにしたデザインで作り上げた。 青年会に今年加入した西出匠吾さん(25)はOBの父浩一さん(51)に憧れた幼い頃を振り返り、「自分も子どもたちに伝統を受け継いでいけるよう活動していきたい」と祭り本番を心待ちにした。会長の東耕次さん(45)も「地域を盛り上げられるよう一生懸命担ぎたい」と話した。