「退職時」に会社からもらった書類を捨ててしまいました…。「失業手当」は受け取れないでしょうか?
退職後に次の仕事が決まっておらず、失業状態にある方は、条件を満たすことで失業手当をもらえます。しかし、職場から失業手当に必要な書類をもらっていないことで、手続きができなくなり、受給が遅れてしまうケースもあるため注意が必要です。 そこで今回は、失業手当やそのほかの公的手続きをする際に必要な、退職時に会社からもらう書類について調べてみました。書類がないため手続きが遅れてしまうことがないよう、退職時には必ず書類の有無を確認しましょう。
失業手当を受給するには退職時に会社からもらう書類が必要
退職して次の仕事が見つからず、失業状態にある場合は、条件を満たすことで失業手当をもらえます。 失業手当とは、雇用保険の被保険者が、失業中の生活費を心配しないで次の仕事を探して、一日も早く再就職できるよう支給されるもので、正確には雇用保険(基本手当)のことです。 失業手当を受給するには、住居所を管轄するハローワークで手続きをしなければなりません。その際に、退職時に会社からもらう以下の書類の提出が必要です。 ・雇用保険被保険者離職票-1 ・雇用保険被保険者離職票-2 従業員が退職すると、会社は離職日の翌々日から10日以内に雇用保険被保険者資格喪失届をハローワークに提出する必要があります。それからハローワークは離職票を発行し、会社経由で本人に交付されます。 離職票の交付を会社にお願いしているにもかかわらず、離職した日の翌々日から10日以上たっても届かない場合は、会社に確認するとよいでしょう。 失業手当の手続きは、ハローワークに離職票の提出および求職の申し込みをしてからスタートするため、給付時期が遅れないように退職後は離職票が必要になる旨を会社に伝えておくと安心です。
退職時に会社からもらうそのほかの書類
離職票以外にも公的手続きに必要な書類があります。退職する際に会社からもらう書類には、以下のようなものがあります。 ◆雇用保険被保険者証 雇用保険の被保険者であることを証明する書類で、一般的に在職中は会社が保管しています。転職する際に提出が求められることがあるため、退職するときに受け取るようにしましょう。 ◆源泉徴収票 転職先で年末調整をするために必要です。年内に転職しない場合は、確定申告の際に使用します。一般的には、退職後に会社から郵送されますが、確実にもらえるように確認しておくとよいでしょう。 ◆健康保険資格喪失証明書 会社で加入していた健康保険は、退職と同時に使えなくなります。国民健康保険に切り替える際に、健康保険資格喪失証明書の提出が求められます。こちらも確実に発行してもらいたい場合は事前に確認しておくとよいでしょう。 なお、使えなくなった健康保険証は、会社への返却が必要です。