横田めぐみさん拉致から15日で47年…“8人死亡”など「全て捏造」拉致被害者蓮池薫さんが講演
北朝鮮による拉致被害者で新潟産業大特任教授の蓮池薫さん(67)=新潟県柏崎市=が11月11日、新潟市中央区の新潟日報メディアシップで講演した。帰国していない政府認定拉致被害者12人について「8人死亡、4人未入国」とする北朝鮮の説明は、証拠や経緯が「全て捏造(ねつぞう)だ」と強調。「真実を知り、拉致問題をいつまでも忘れないという姿勢を(北朝鮮に)見せなければいけない」と訴えた。 【写真】蓮池薫さんの講演の様子はこちら 北朝鮮は「8人死亡」と主張する拉致被害者のうち、新潟市で拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=ら2人の「遺骨」を提出。他の6人は、墓が洪水や土砂崩れで流されたと説明している。 蓮池さんは、 めぐみさんの「遺骨」からは日本の鑑定で別人のDNA型が検出されたと説明。「北朝鮮では墓は高い所に造る。洪水で流されることはない」などと不審点を指摘した。 未帰国の認定拉致被害者の親世代で存命なのは、めぐみさんの母早紀江さん(88)ら2人となった。蓮池さんは、政府は北朝鮮に対し、2人が生きているうちに解決しなければ日本の経済支援は受けられないという「期限」を示し、プレッシャーをかけることが重要だとした。 また米国のトランプ次期大統領政権について、善しあしは分からないとしつつ「バイデン政権より動きはある」と期待した。 講演は、1977年11月15日にめぐみさんが拉致されてから47年になるのを前に催し、約160人が参加した。