ウクライナに1月に着弾したミサイルは北朝鮮製と断定 国連の専門家ら
ロシアによる侵攻が続くウクライナに今年1月、着弾したミサイルについて、国連の専門家らが北朝鮮製だと断定したことがNNNの取材でわかりました。 国連外交筋によりますと、北朝鮮に対する制裁の履行状況を調べる国連安全保障理事会の専門家パネルのメンバーは、先月、ウクライナを訪問し、ことし1月2日に東部ハルキウに着弾したミサイルの破片を調べました。 その結果、専門家パネルは、ミサイルが北朝鮮製の弾道ミサイル「火星11」であると断定し、報告書を安保理に提出したということです。 報告書では、北朝鮮との武器取引を禁止した安保理決議の違反にあたると指摘しました。 安保理の専門家パネルをめぐっては、北朝鮮との関係強化を進めるロシアが任期延長案に拒否権を行使したため、4月30日をもって活動が停止となりました。国際社会の監視が弱まることで北朝鮮による核・ミサイル開発が加速することが懸念されます。