マクアリスター「アルゼンチンはレイシストの国ではない」 差別チャント問題渦中のE・フェルナンデスを擁護
火ダルマとなってしまったエンソ
チェルシー所属のアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスが、コパ・アメリカ優勝後のチームバスの中でアフリカにルーツを持つフランス人選手やトランスジェンダーに対する差別的な内容が含まれるチャントを歌い、その映像をSNSにアップしたことで大炎上している。 この事件を受けてフランスサッカー連盟はFIFAに申し立てを行い、チェルシーも内部調査を開始した。チェルシーに所属するウェズレイ・フォファナ、マロ・グスト、アクセル・ディサシらはE・フェルナンデスのSNSフォローを解除。チーム内不和も心配されている。E・フェルナンデスは謝罪の言葉をSNSに投稿したほか、チームメイトにも非公式に謝罪を行ったようだ。 そんななか、代表チームでチームメイトとなるリヴァプールMFアレクシス・マクアリスターは、多少の誤解が含まれているとE・フェルナンデスを擁護した。英『Daily Mail』がコメントを伝えている。 「自分の発言には注意が必要です。特にヨーロッパでは、ここ(アルゼンチン)よりもずっと敏感です。現実には、我が国はレイシストの国ではありません。人種差別について語ることに、それほど慣れていないのです」 「私たちはエンソのことを知っています。彼が決して悪意を持ってそんなことをするはずがないことも知っています。彼はそんな男ではなく、人種差別主義者でもありません」 チェルシーでチームメイトのFWニコラス・ジャクソンも同じくE・フェルナンデスを擁護していた。本人に悪気はなく、祝勝ムードに浮かれてしまっていただけなのかもしれない。しかしイングランドサッカー連盟が調査を開始した場合、フェルナンデスに6試合から12試合の出場停止処分が下る可能性があることも同紙は伝えている。SNSで言動が筒抜けになってしまう現代、選手にはより自制とモラルが求められている。
構成/ザ・ワールド編集部